来季加入内定 早河恭哉 選手「松本大学 松本山雅FC 加入内定記者会見」が行われました【報告】
10月3日(金)松本大学にて、松本山雅FCに加入が内定しております、早河恭哉選手の加入内定記者会見が行われましたので、ご報告いたします。

松本大学・松本大学松商短期大学部 学長 清水 一彦 様

「松本大学の清水と申します。
本日はお忙しい中、多くの報道関係の皆さまにお集まりいただき、誠にありがとうございます。大変喜ばしい、めでたい記者会見となりました。
先ほどのお話にもありましたように、松本大学は創立からまだ22年ほどしか経っておりませんが、このたび2人目となる松本山雅へ選手を送り出すことができました。
昨年は国士舘大学を破り、ベスト8入りを果たすという成果を挙げ、大学としても大いに誇りに思っております。その中心メンバーの一人が早河選手であります。
同じ松本に拠点を置く松本山雅さんとは、これまでも地域の発展のために協定を結んだり、小澤社長にご講義をいただいたりと、さまざまな形で連携を深めてまいりました。今回、早河選手がプロの舞台へと羽ばたくことは、大学にとっても大きな名誉であり、心から嬉しく思っております。
今後はプロ選手としてさらなる高みを目指し、大きく成長してもらいたいと願っております。そして松本山雅様には、ぜひ温かいご指導のもと、立派に育てていただければ幸いです。
松本大学の教育理念は「人間教育」であり、技術や技能の向上はもちろんのこと、人間としての人格や人間性の成長を重視しております。早河選手には、この理念を胸に刻み、忘れることなく大きく羽ばたいてもらいたいと願っております。
本日は、このような場を設けていただきました松本山雅さんに、あらためて感謝申し上げます。
誠にありがとうございます」
松本大学准教授・男子サッカー部 部長兼監督 齊藤茂 様

■齊藤監督から見ての早河恭哉選手は。
「1年生の後期くらいから頭角を表し始めて、2023年には北信越大学サッカーリーグのベストイレブンとアシスト王を獲得しています。2024年もベストイレブンにも選出されました。夏の総理大臣杯でもチームをベスト8まで導く、全3試合にフル出場。2025年には、春のデンソーカップ、北信越選抜に選抜されその後、大会の優秀選手にも選出。今年は副主将も務め、中心プレイヤーとしてチームを引率。
松本山雅FCへの加入についてですが、株式会社松本山雅さんと弊部の歩みがあり、山雅さんのご協力なくしては、こうした選手の誕生はなかったと考えております。
2010年に「連携事業推進に関する協定」を締結し、以降、2014年からはコーチやゴールキーパーコーチの派遣、さらに2016年から2017年の2年間には岸野靖之氏を監督として派遣いただくなど、長年にわたり強化にご協力いただいてまいりました。そして2022年には、はじめて弊部から松本山雅に加入する選手が誕生し、今回の早河は2人目となります。
また、松本山雅さんには弊部のOBも多く働かせていただいており、そうした連携の中で早河を育てていただき、このたび加入まで結びつけていただけたことに、あらためて感謝申し上げます。ありがとうございます」
都丸善隆 スポーツダイレクター

「松本山雅スポーツダイレクターの都丸と申します。
本日は多くの方にお集まりいただき、ありがとうございます。そして、このような場を設けていただきました松本大学関係者の皆さまにも、心より感謝申し上げます。今回、事業協定の一環として指導者派遣などで連携を深めている松本大学から、早河選手をお預かりし、この場であらためてご報告できることを大変嬉しく思っております。
獲得の経緯についてですが、スカウトの江原が数年前から注目しており、北信越大学リーグやデンソーカップを視察する中で評価を重ねてきました。
昨シーズンには飯田市で行われた練習試合に松本山雅の一員として出場し、さらに今シーズンの春先には1週間ほどトップチームの練習にも参加しました。その中で見せてくれた豊富な運動量やプレースピードの速さに魅力を感じ、今回オファーに至りました。現代サッカーでは前線からのプレスが一般的な守備戦術となっています。その中で、彼は運動量の多さと速さを生かし、ボールに積極的に関わり、相手のプレスをいなすプレーでチームに貢献してくれると期待しています。
また、練習参加中には一緒に食事をする機会もありました。その際、特に印象的だったのは「生活の中心がサッカーである」という点です。練習にストイックに臨むことはもちろん、食事の量や質、タイミング、休養に至るまで強いこだわりを持っており、その姿勢からも大きな成長が見込める選手だと確信しました。
サッカーにかける真摯な姿勢を土台に、豊富な運動量、プレースピードの速さを武器として、チームに大きく貢献してくれると信じています。
そして、自身のキャリアを築いていくことを強く期待しています」
早河恭哉 選手

「このような場を設けていただきありがとうございます。松本山雅FCに加入することになりました早河です。
今まで支えてくださった人たちに感謝し、全力でプレーします。松本山雅の熱いサポーターの皆さんに心から応援していただけるよう全力で頑張ります。よろしくお願いします」
質疑応答

■自分のストロングポイントは。
「守備面では運動量、セカンドボールの回収が長所だと思ってて、攻撃面だったら相手を剥がす能力だったり、ボールを失わないキープ力、あと攻撃のスイッチを入れる縦パスが自分の魅力だと思ってます」
■松本山雅FCを選んだ決め手は。
「決め手の一つとして、松本山雅さんの試合を運営とかで何度か見に行ってるんですけど、スタジアムでのサポーターの応援がすごくてここでプレーして応援してもらいたいなと思ったのが大きいです」
■プロになってからの目標は。
「松本山雅FCで一番の存在になり、チームを昇格に導く選手になりたいです」
■松本大学に進学した経緯、サッカー部の魅力は。
「高校の時に松本大学と試合して、すごく面白いサッカーしてて、自分にフィットしてると思いました。ここのチームで戦いたいなと思ったのが一つです。松本大学サッカー部の良さは、すごく個人を尊重してくれるというのがあると思います。チームも大事なんですが、まずは個人として見てくれて、自分の成長のために指導者がいろいろアドバイスしてくれます。自分にはすごくあった指導をしてくれるので、一番大学が成長できたなと思っています」
■齊藤監督から見て早河選手は。
「入学前、高校ではじめてプレーを見た頃のことを思い出します。
面白いものを持っていると感じました。他の選手にはないものを持っているなと。
当時、練習試合で私も鮮明に覚えている場面があります。私たち大学生のチームが勝つのですが、そのとき誰よりも強く悔しがっていたのが彼でした。他の選手は「大学生が相手だから仕方ない」と諦めている中、彼は人一倍悔しがっていて、その姿に心を打たれました。
高校時代は全国大会に出場してはいましたが、決して突出した実績がある選手ではありませんでした。大学ではBチームからのスタートでしたが、努力を重ね、1年生のうちにAチームへ上がり、試合に出場するまで成長しました。特に2年の後半から3年にかけては肉体改造に取り組み、見違えるような体を作り上げてきました。筋力トレーニングに対するこだわりは非常に強く、オフの日も試合後も関係なく、毎日欠かさず自分で決めたことを必ずやり続けていました。グラウンド脇の倉庫に自分専用の器具をそろえ、練習前後はもちろん、休日も年末年始以外ほとんどそこにいるほどでした。
そのような努力を重ねてきた結果、プレー面はもちろん、体づくりや食事管理などあらゆる面で大きく成長しました。先ほど都丸スポーツダイレクターからもお話があったとおり、サッカーに取り組む姿勢は非常にストイックです。
持っている素質に加え、このような継続的な努力を続けられる選手ですので、プロに進んでからもさらに成長してくれると大いに期待しています」
■このストイックの原動力は。
「自分がストイックに取り組めているのは、シンプルにサッカーが好きで、上手くなりたいからです。
もちろん「負けたくない」という気持ちもありますが、一番は「楽しいからやっている」だけであって、それを苦しいと感じたことはほとんどありません。
自分はもともと体が細かったので、「何が必要か」と逆算した時に、食事と筋トレだと考えました。そこから続けていくうちに、自己規律やモチベーションに頼るのではなく、ただ当たり前にやることとして習慣化できました。そして今では、それ自体を楽しみながら継続できています」
■プロ一年目となる来年はどんな年にしたいか。
「まずは試合に出て結果で示したいし、サポーターの皆さんに愛されるような選手になって、あいつのプレー見に行きたいなって思ってもらえるようなそういう選手になりたいと思ってます」
■大学生活の残りのシーズンへの意気込みは。
「今リーグ戦で 2位にいて、 2位まで全国大会に出れるので、インカレに向けて、あと 2節しっかり勝って、松本大学サッカー部のみんなで全国大会行って、結果を出してもっともっと自分のこと知ってもらえるように、しっかり全国の舞台でアピールしたいと思っています」


