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「のんびり村 DE スマイル山雅農業プロジェクト」キックオフイベントを行いました【報告】

6 月1 日(金)生産者直売所アルプス市場にて、新しくスタートする「のんびり村 DE スマイル山雅農業プロジェクト」のキックオフイベントを開催しましたのでご報告いたします。

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松本市農業委員会  会長 小林弘也様
「農業従事者の高齢化が進んでおり自分の畑すらまともに作ることのできない農地が増えてきていて、遊休農地・耕作放棄地が随分と出てきております。
私ども農業委員会としましても、昨年度より下限面積を限りなく下げるなど農業に参入できるような取り組みを行ってきましたが、それでもなかなか荒廃地になる農地の歯止めがかからないのが現状です。そこで松本山雅さん、アルプス市場さんにも協力していただきできるだけ皆さんに注目してもらい、荒廃地をできるだけ少なくしようということでスタートいたします。
中山の景観の中でこのような事業が進むことを期待しています。
ぜひとも皆様にご協力いただきますようお願いいたします」

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アルプス市場 代表取締役社長 犬飼浩一 様
「私はこの地で23年直売所を運営させていただいております。そもそも直売所というものが何故生まれたかと申しますと地域の活性化という大きな目的があります。最近、地域が衰退していくことはどういうことかということを考えさせられてます。現在登録いただいている地域の生産者数が400数十名いらっしゃいますが、年数を重ねるごとにどんどん減っていきます。毎年のように空いてくる土地が出てきてしまう。生産者がリタイヤしてしまう。私たちはスーパーに行けばたくさんのものが常に並んでいる。これが当たり前の環境のなかで生きているわけですが、これが作る人がいなくなったときに果たしてどうなるのか。地域はどうなるのか。空いてきた畑がどうなるのか。そのようなことを本当に真剣に考えないといけない時期を迎えています。5年後に現在登録している生産者数が3分の1に減ってしまいます。現在400人の方が100人前後になってしまい、無くなってしまう訳ではないですが農業ができなくなってしまう。これは日本全国の問題です。
松本山雅さんと共に協力しながら、少しでもこの問題を解決する糸口が見つかればと考えております。
皆さんと協力して、なんとか地域を盛り上げる、中山間地を盛り上げる、農業を盛り上げる。そして子どもたちの食育。作ることに携わってモノの大切さ、美味しさを痛感してこれからの地域の活性化にしていきたいと思います。
みんなで1つになってこのプロジェクトを盛り上げていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」

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障がい福祉サービス事業所 ドリームワークス施設長 小野澤ハレル様
「最初に、障がいのある方もない方も一緒に地域を盛り上げていくというお話をいただきました。
私たちがこのプロジェクトにお手伝いできることはそんなに多くないと思いますが、まず一緒に地域のなかに混ぜていただいたことに感謝しております。
それぞれ点と点を今回のプロジェクトで繋いでいただいたように思います。
できるところから一緒に参加させていただきますので、よろしくお願いいたします」

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障がい福祉サービス事業所 コムハウス副施設長 上條郁子様
「私たちは障がいがあってもこの地区で暮らしたい人たちが集まって活動しています。
アルプス市場さんでも手作りのクッキーを販売させていただいています。
できるだけ私たちは地域の中で地域の皆さんと一緒に暮らしたいことをモットーに活動しています。
今回のお話をいただいて、今日もみんなで喜んで参加させていただきました。
このような活動に参加させていただくことで、皆様と身近で一緒に活動できればと思います。
よろしくお願いいたします」

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松本山雅FCアンバサダー 鐡戸裕史
「松本山雅はサッカークラブですが、地域に本当に支えられて成り立っているクラブです。サッカークラブですが、今回のような地域のためになる活動をどんどんやりたいと考えているなかで、このような企画を練ってプロジェクトを発足することになりました。
僕自身も松本山雅に入ってから農業体験をしたことがあります。農業に関する知識はありませんが、食べ物を作ってくれる方がいて生活ができていますし、スポーツ選手である前に人として食べ物を大事にする心を皆さんに発信していけると思います。
地域の皆さんと共に貢献しければと思いますのでよろしくお願いいたします」

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本プロジェクトの発足を記念して、畑に掲げるフラッグに参加者の皆様からサインを入れていただきました。

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また会場では、本プロジェクトで栽培する青大豆「あやみどり」の試食と加工品販売も行われました。

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6月17日(日)には、松本山雅FCユースアカデミーU-12の選手たちも参加して種まきを行います。
一般の皆様の参加も募集いたしますので、ぜひご参加ください。

「のんびり村 DE スマイル山雅農業プロジェクト」について

地域社会の活性化と地域に根ざした『まちづくり』に貢献するホームタウン活動の一環として、松本市中山地区の農業従事者、直売所、及び障がい福祉サービス事業所と共同で「のんびり村 DE スマイル山雅農業プロジェクト」を発足いたしました。

本プロジェクトは、松本市中山地区にある約3,000㎡の遊休農地での青大豆「あやみどり」の栽培を通じて、「遊休農地の活用」・「地域住民の交流活性化」・「青少年の育成」を図り、地域が直面する課題の解決にチャレンジして参ります。

現在、農業従事者の高齢化・後継者不足等により農地の荒廃化が深刻化するなか、中山地区でも農地の有効活用や、これまで培われてきた地域の農業技術の継承などの課題に直面しており、関係者と共に打ち合わせを重ねながら解決方法を探ってきました。

松本山雅FCでは、ユースアカデミーU-12(小学4~6 年生)の子ども達が栽培・収穫体験を通して心と体の成長のきっかけづくり、食育を学ぶ場として参加する他、喫茶山雅で収穫した大豆の加工商品販売、ファン・サポーターの皆さんの参加イベント等の開催を通じて、地域が抱える課題と本プロジェクトを多くの方に知っていただきたいと考えております。