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「ブラインドサッカー体験教室~音と心のコミュニケーション~」に参加しました【報告】

11月6日(土)飯山市の戸狩トピアホールにて行われた、「ブラインドサッカー体験教室~音と心のコミュニケーション~」に松本山雅B.F.C.が参加いたしましたので報告いたします。

本事業は、JCIみゆき野青年会議所 SDGs青少年育成委員会様の実施するSDGs教育プログラムの一環として実施されました。
パラリンピックの正式種目であるブラインドサッカーを通じて、視覚障害への理解やコミュニケーションの難しさを学んでいただくプログラムとなります。

今回は近隣の小学校の児童・保護者の皆様、みゆきの青年会議所の皆様、計31名のご参加をいただき、午前と午後の二部に分けて開催いたしました。

視覚を閉じた状態で行われるブラインドサッカーでは、声によるコミュニケーション、状況をイメージする力、さらに相手への思いやりが大切という説明のもと、体験会が開催されました。
最初は2人1組になり、しっかりとコミュニケーションがとれるよう、互いに名前を伝え合います。

続いて、目隠しをした状態のパートナーに言葉で動作を説明しながら体操を行いました。
言葉だけでストレッチの動きを説明することは意外に難しく、大人も子どもも思わぬ苦戦。

いかに動作を簡潔に、分かりやすく伝えられるか。
さっそくコミュニケーションの力と、パートナーへの思いやりが試されます。

チームに分かれて、目隠しをした状態のパートナーを目標の場所に声で誘導する練習を行いました。
目隠しをしている参加者は、恐る恐るでしか歩けません。

パートナーが、目標までの方向・距離を、声や拍手で伝えます。

次にドリブルの練習です。
目隠しをした状態で一度ボールを失うと、またドリブルを始めることは至難のワザ。

ボールが止まると音が鳴らなくなり、どこにあるのか分かりません。
その時は、目が見えるパートナーの出番。細かな指示でボールの位置を伝えます。

続いて、トラップとパスの練習。
ボールから鳴る音を頼りに両足で止め、180度回転して相手にパス。もちろん、目が見えるパートナーの声掛けが欠かせません。

だんだんと、目隠しをしている人への指示が上手になります。

最後は、目隠しをしている人と目隠しをしていない人がいる混成チームで練習試合。
スペイン語で「行く」を意味する“Voy!(ボイ)”という掛け声を出しながらボールを探し、ゴールを狙います。
このゲームは、“走ることが禁止”の特別ルール。「目が見える人が見えない人をどれだけサポートできるか」がとても重要です。

これまで学んだ声での指示やコミュニケーション、相手への思いやりをフル活用し、チーム一丸で勝利を目指します。

目隠しをしたお父さんが、見事にゴールをゲット!!
この日唯一の得点となりました。

ブラインドサッカー体験の後は、ブラインドサッカー日本代表でも長く活躍した松本山雅B.F.C.監督、落合啓士によるミニ講演会を行いました。落合監督が自身の経験をもとに、コミュニケーション、相手への思いやりの大切さを語ってくれました。

松本山雅B.F.C.の代表中沢医からは、目が見えなくてもサッカーだけでなく様々なことが行えるというおはなしがあり、生け花や楽器の演奏が披露されました。
マンダリンの伴奏で、みんな一緒に歌を歌いました。

体験会の最後は木島平村のおいしいお米をいただき、記念撮影をさせていただきました。

ご参加いただいた参加者からは「これからは町で視覚障害の方と会ったら、少し勇気をもって、少し思いやりを持って手助けをしたい」というコメントや「同じ内容でも少しでも気持ちよく伝わるように日々の会話を、気をつけよう」というお言葉をいただきました。

今回、このような貴重な機会をいただいた一般社団法人みゆき野青年会議所の皆様、誠にありがとうございます。

松本山雅ではブラインドサッカー体験会を随時募集しております。ご興味ありましたらお問合せください。